16 Jun 2009

MILK



先週、ずっと見たかった、Gus Van SantのMILKを見てきました。
忙しいとき、何かに集中して考えなくちゃいけないときは本を読んだり、
映画を見たりするのは控えているので、忙しいのがちょうど区切りがついて、タイミングよく見ることができて、これは、なんだか、このタイミングで見るべき映画だったのかなと思ったり。
本を読んだり、映画を見たりすると、
そのあと結構長いことその世界から抜け出せなくなってなんだか訳が分からなくなったり、
考え込んだりいろいろしてしまうので、忙しいのと忙しいの、そのあたしの生活の間にすっぽりとこの映画について考える時間がはまったので、
こういう映画とは出会いなんじゃないかなーとふと思いました。

冒頭からストーンウォール暴動の実際の映像で始まり、
ハーヴィーとスコッツの駅での出会い、カストロストリートでの新しい生活。
今はやっとゲイでもレズビアンでもどんなセクシャルマイノリティーでもカミングアウトして、受け入れられてるけど、たった30、40年前のアメリカがこんなんだったなんて。
ゲイが公職につけなくて、むしろ先生になるのもダメで、
その理由を反対してる人が言う場面があるんだけど、
「ゲイは子供を産めないから、先生になって、自分達の子供もゲイにしようとする」
「変態から子供を守れ」とか言うの。

映画の中で、ハーヴィーがスタッフに、
「自分の家族や友達や職場の人にカミングアウトしてないやつは今しろ」
と言って、電話を渡すところがあるんだけど、妙にそこに感動した。
家族だったらストレートでもゲイでも関係なく愛してくれるだろうっていう意味もあったと思うけど、
もし、そうじゃなかったら、仲間が家族だよ、大丈夫だよ、っていう気持ちがあったと思うし、
セクシャルマイノリティーであることを隠している市民に対して、
自分のスタッフを傷つけることになったとしても、そうすることで、自分達が権利を獲得するのに近づけると思ってやらせたんだろうな、と思って、なんだか感動した。
カミングアウトすることは強要してはいけないけど、
自分たちがクローゼットのドアを開けることで、他の何百、何千ものドアも開けられる。
何度も出てくるこの台詞に感動した。

この2人、とってもよかった!エミール・ハーシュとアリソン・ピル。
この2人が喜んだり、頑張ったりする場面でなんかすごく泣けるの。

スコッティー、とにかくカッコいいです。そして優しくっていい人。
政治にのめり込んでいくハーヴィーといるのが疲れて出て行っちゃうんだけど、
ジャックが自殺したときには支えてくれる。

世界の中でもロンドンは同性愛者にとてもオープンな国だと思う。
2005年に、イギリスでは同性結婚は合法化されてるし、
実際に自分の国ではカミングアウトしてなくて、居づらくてロンドンに移り住む人もたくさんいるし。
あたしにはゲイの友達で、しかも結婚してる子がいるんだけど、
いつも明るくて、おしゃれに厳しいけど、常に前向き。
あまり暗いことを言わない。
きっと子供のときに辛いことを沢山経験して、今やっと自分でいられるってうのが幸せなんだと思う。実際にそう言っていたし。
だから、ゲイの人達はすごく優しい人が多い。
辛い経験がある人は優しい人だと思う。

この映画を見ながらずっと、日本はこんなふうには出来ないだろうなとも思ってた。
いくらセクシャルマイノリティーな政治家が出てきても、
自分もカミングアウトして、それを支持する人は出てこないと思う。
それは日本人の特性というか、、なんというか、、。難しいよね。

ハーヴィはセクシャルマイノリティーだけじゃなくて、
黒人やアジア人、それに障害を持ってる人も、全てのマイノリティーにも権利をって主張してて、そこもすごく感動した。
いろんなことを隠して生きるんじゃなくて、ドアを開けて、権利を自分たちで獲得して、堂々と生きろって。
全員実在した人物で、最後のキャンドルライトのシーンは実際の時に参加してた人も撮影に参加したんだって。
キャストの中でも本人役で出てる人もいた。
今でも生きて残っているメンバーはエイズやセクシャルマイノリティーのために活動していたりするらしい。
それに、ニューヨークにはゲイやバイセクシャル、トランスジェンダーのためのハーヴィー・ミルク高校が存在するらしい。すごいなぁ。
でもアメリカはまた1つの州しか同性結婚が認められてないのも事実。
まだまだ難しい問題なんだね、アメリカでは。


予告編見るだけで泣きそう。

若い人もそうだけど、お父さんお母さんに是非見て欲しい映画。
DVD出たら買おう。日本語字幕のついてるやつ。

" Without hope, Life is not worth living "

まとまりないですが、感想はこんな感じでした。


1 comment:

gaijinhodge said...

残念のは、ミルクさんがジム・ジョーンズhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ジム・ジョーンズ を圧倒的にサポートをしたこそ、数百人が死にました。